2016.08.13 大会結果

大会名:薄暮ナイター2016(非公認)

場所:ウェーブスタジアム刈谷

内容 100m 2組1着 12”14(向かい風不明)

 

自慢できることは何もないが、組で一着だっただけまあ良しとしよう。

抵抗を強く感じるくらい強い向かい風だった。ロンドン五輪出場の中野弘幸選手が1組で走っているが、記録は11”15である。5月には10”82(-0.1)で走っている選手なので、相当な向かい風だったことが分かるだろう。2~2.5mは向かっていたんじゃないか。

2組も同じような条件だった。風が追っていれば、多少ワクワクする記録が出せただろうが・・・無念。

 そう思う根拠は、練習日誌にある。過去の記録をひも解いてみると、2010年のシーズンは3月14日の鴻巣市記録会で始まっている。記録は12”36だ。これはもっとも調子の良かったシーズンである。はじめはこんなものなのだ。この年の4~5月の記録を列挙してみよう。

4月11日 11”80(-0.1m)埼玉県春季記録会(当時のプライベートベスト)

 5月 3日 12”04(-3.0m)川越市記録会

 5月 4日 11”58(+1.9m)越谷市記録会

 5月3日、川越市記録会で12”04(-3.0)というレースがある。今回のレースと向かい風の条件や記録の面で相似している。だが、翌日には越谷市記録会にて11”58(+1.9)の記録を出している。似たような体調でこれほど記録が変わるものなのだ。

 今回、向かい風不明ではあるが、この時の川越よりも強かった気がするし、少なくとも同等には吹いていたようだ。とすると、追い風が吹けば11”6位は出るんじゃないか、と考えるわけだ。自信をもって次のレースに臨みたい。

 

さて、今日の課題を列挙してみよう。

 

①前傾加速区間が短く20m程度で終了。

②隣のランナーとの差が中盤では50cmほど、終盤では数センチと差を詰められている。

③ピッチが遅い。全盛期との大きな差の一つ。ストライドは全く変化していない。

(今日の結果:歩数52歩・平均ストライド192.3cm、0.23秒/歩)

(参考:越谷選手権での11”58の時は52歩、0.222秒/歩)

④うまく言えないが、ムービーで見る限り、腕振りのバランスが悪い。

総括すると、持ち味の後半の伸びを生かせず、苦手の加速局面を予定通り加速しないまま終了。

次に良かった点を挙げたいところだが、まああまりない。強いて言うなら、良かったころの遺産を活用してフォームに大きな崩れがないところだろうか。最後に、2010年の練習日誌から、当時の走りのキーワードを探してみる。

“軸を倒して加速する”・・・当時も加速に悩んでいたようだが、その答えを軸の傾きに求めている。

”設置位置の変更”・・・当時は走りを3段階に分けて考えていた。第一段階は加速(ぐいぐい)、第二段階は中盤(ポン)第三段階は終盤(ピュン)。その中で、ピュンに繋がる走りを模索していた。そのカギと考えたのが、設置位置の変更だ。ピュンでは前に着こうと考えていた。

”目線を上げるのを我慢する”・・・今、これを忘れず意識しているだろうか。

 

以前できたことが、できなくなる。タイム的にもそうだが、意識の上でも後退している。調子の良い年は、頭もしっかり使っていたのだ。毎回、レースに臨む上でこれを直そう、これを修正しよう、と意識して走っていたのだ。今そんなことをしているだろうか。ただでさえ少ない体力と筋力に、より一層依存していないか。今季は走れてあと1戦。悔いのない結果が出るかどうかはわからないが、いろいろ意識して走る必要があるし、そうすることで過去の記録に近づくことができそうだ。

 

話が前後するが、今改めて感じることは、速くなりたければ練習日誌をつけろという話。これはマジだ。弱くなってこのかた、練習メニューの記録は行っていても、忙しいの言い訳のもと、日誌をつけてはいない。自分の走りについて考察し、課題を発見し、対策を練るには、書くという行為が不可欠だ。そんな当たり前のことに、6年前の自分の常識に、今やっと追い付いた。6年前とやっと同じスタートラインに立てた。後は記録を出すだけだ。

 

次は11秒7代。がんばっていこう。